パイロットになるには

パイロットの免許制度・養成制度

わが国におけるパイロットの業務を分かりやすく説明するために制作したDVDです。

Windows Media形式でDVDの内容を全てご覧いただけます(113MB)。なお、視聴に際してはADSL以上の通信環境を推奨しております。

パイロットの免許の等級と行使範囲

パイロットの免許は、水先区ごとの免許です。従来は、この水先区ごとの単一の等級でしたが、平成18年に水先法が改正され、平成19年4月からは一級から三級までの等級別の免許となり、それぞれの免許の行使範囲は、以下の表の通りとなりました。

免許 行使範囲
一級水先人 制限なし
二級水先人 上限5万トンまでの船舶、但し危険物積載船は上限2万総トンまで
三級水先人 上限2万トンまでの船舶、但し危険物積載船は不可

二級及び三級の水先人は、一定の水先業務経験を経た後、上級免許に進級できます。

免許を取得するための要件

従来、パイロットになるための資格要件は、「船長として総トン数3,000トン以上の船舶に3年以上乗り組んだ経験」、「水先区における3ヵ月間(一部水先区では4ヵ月間)の現場訓練」及び「水先人試験の合格」が必要でしたが、水先法の改正により、平成19年4月からは、以下の要件となりました。

要件 一級水先人 二級水先人 三級水先人
乗船履歴 船舶 総トン数 3,000トン以上 3,000トン以上 1,000トン以上
航行区域 沿海以遠 沿海以遠 沿海以遠
職務 職名 船長 一等航海士以上 航海士以上又は実習生
期間 2年以上 2年以上 1年以上
海技免許 三級海技士(航海)又はこれより上位の資格の免許
養成施設 当該級の登録水先人養成施設の課程の修了
国家試験 当該級の水先人試験(身体、筆記、口述)の合格

免許を取得するまでの流れ

パイロットの免許を取得するまでの流れは、概ね次のようになります。

パイロット免許取得までの流れ

免許の更新と進級

免許の更新

パイロットとして業務を継続するためには、免許を更新する必要があります。免許の有効期間は、原則5年間です。ただし、二級水先人又は三級水先人の免許を初めて取得した場合等、一定の場合には有効期間が短期間になります。免許を更新するには、水先免許更新講習を受講することが必要です。

上級免許への進級

二級水先人の免許及び三級水先人の免許には、それぞれ免許の行使範囲(業務範囲)が制限されています。しかしながら、これらの免許を取得した後、パイロットとしての業務経験を積み重ねることで、それぞれ一級水先人の免許及び二級水先人の免許に進級することができます。

この上級免許に進級するためには、当該業務経験を2年以上経た上で、さらに水先人養成施設の課程の修了及び水先人試験に合格する必要がありますが、この進級時には、養成期間も短縮され、また水先人試験も一部免除を受けることができます。

他の水先区の免許取得

パイロットとなった後、他の水先区の免許を取得する場合においても水先人養成施設の課程の修了及び水先人試験に合格する必要がありますが、上級免許への進級時と同様に、養成期間の短縮や水先人試験の一部免除を受けることができます。

養成制度

パイロットになるためには、登録水先人養成施設において所定の期間、所定の内容を履修する必要があります。

等級 合計期間 乗船実習 座学 操船シミュレータ 水先関連事業実習 水先実務
一級水先人 8.5ヵ月 3ヵ月 1.5ヵ月 0.3ヵ月 3.7ヵ月
二級水先人 1年3ヶ月 5ヵ月 3ヵ月 0.3ヵ月 6.7ヵ月
三級水先人   (航海士経験者) 1年9ヶ月 6ヵ月 5ヵ月 1ヵ月 9ヵ月
三級水先人     (新卒者等) 3年9ヶ月 2年 6ヵ月 5ヵ月 1ヵ月 9ヵ月

※1乗船実習は、国内外を航行する商船(総トン数千トン以上の船舶(沿海以遠))等に乗船して訓練を実施

※2座学は、航海、運用、法規及び英語に関する科目等を履修

※3操船シミュレータは、操船シミュレータ装置を用いて実践的に履修

※4水先関連事業実習は、タグボートへの乗船、及び海上交通センター、代理店、ターミナル等の見学を実施

※5水先実務は、各水先区に赴き、パイロットに帯同して実務的な訓練を実施

※6三級水先人(航海士経験者)は、船長又は航海士として総トン数千トン以上の船舶(沿海以遠)に1年以上乗り組んだ経験を有する者

養成施設

養成支援制度

水先人の養成は、長期間にわたるとともに、学費をはじめとする所定の費用が発生します。

そのため、財団法人海技振興センターは、水先人を目指して登録水先人養成施設に入ろうとする希望者を対象に選考試験を実施し、支援対象者を選考して直接あるいは間接的な経済的支援を行う制度を整えています。

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