水先人(パイロット)の紹介

キャリアパス 三級水先人のモデルケース

キャリアパス

三級水先人を対象にしたキャリアパスの概略は以下のとおりです。

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三級水先人として2年間の業務経歴が付いた時点で、法律上は二級水先人免許の受験資格が得られます。

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三級水先人として全ての業務範囲を独立して行えるようになるには、水先人会により若干の差異はありますが大略5、6年は掛かります。しかしながら、できる限り早い内に(若い内に)二級進級の国家試験を受けておいたほうが良いので、水先人会としては受験資格が付き次第、国家試験を受けられるよう体制を整備しています。

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受験が決まると、約4ヶ月間の進級のための養成課程を履修した上で国家試験に臨みます。
この間は水先業務に就けないため収入がありませんし、新人養成教育の場合のような海技振興センターによる支援もありません。
したがって、できる限り水先業務を行いながら教育を受けられるように検討を進めています。

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試験に合格して二級水先人の免許を取得すると、資格の上では二級水先人となりますが、前述のように三級水先人として業務範囲が無制限になるには5、6年掛かりますので、水先人会の中では引き続き三級水先人としての業務の習熟と段階的な制限解除を進め、無制限となった時点から二級水先人としての業務範囲の習熟に移ります。
(海運会社において一級の海技士免許を取得しても、三等航海士から順次昇進していくのと同様です。)

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この段階的なステップ・アップの過程で水先業務ができる対象船舶の種類、大きさが増え、さらに業務範囲が拡大することにより収入も増加していきます。

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二級水先人から一級水先人に進級する過程もほぼ同様です。
二級水先人としての業務内容が無制限になるまでにはやはり5、6年が見込まれますので、一級水先人としての実務が執れるようになるには最も早い者でも12年、13年、一級水先人としての業務範囲が無制限になるのは、三級水先人として就業後少なくとも15年程度が必要になります。
26、27歳頃に三級水先人になった者は40歳代の前半で、業務範囲が無制限の一級水先人になることでしょう。
そして、健康で、大きな事故もなければ、72才程度まで一級水先人として業務を続けることができます。

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以上は順調な場合ですが、全員が同じようにステップ・アップできるかどうかは、本人の適性・能力そして努力次第です。
公益性が高く、責任の重い業務ですので非常に厳しい面があることも十分ご理解下さい。

先輩(三級水先人)からのメッセージ

※写真はイメージです。

水先人を目指したきっかけは?

大学3年生の時に、大学の教授より「水先人の制度が変わり、学卒者でも水先人になれるようになったので挑戦してみないか。」とのアナウンスがありました。それまでは外航船社への就職を希望していましたが、船会社へ就職する以外にも実際に操船することができる仕事があるのだと知り、せっかくのチャンスなので挑戦してみたいと思いました。

船上という現場で、船や気象・海象などを相手に日々業務を遂行する水先人という専門職に強い憧れを感じました。未知なる部分も多々ありましたが、新制度により新たな道が拓かれたことで、その分やりがいもあると考え、水先人の道に飛び込みました。

水先人を目指したきっかけは?
ひとりで現場に出た感想は?

ひとりで判断して決断しなければいけないことの難しさを身をもって知りました。特に船長との意見が合わず予定と違った対応を取らなければいけないような場合や、予想外のトラブルがあった際の対応など、難しい判断を迫られる機会が多々あります。操船の技術以外にも、まだまだ学ばなくてはならないことがたくさんあると実感しました。

独り立ちして3ヵ月、今でも乗船前は不安です。ですから、天候、潮流などを考慮して航海計画を立案するなど、乗船前の準備をしっかりし、できる限り不安を払拭して乗船に備えています。単独業務を行うようになって、何事もなく業務を終えて本船を降りたときには、言葉では言い表せないほどの充実感と達成感があると実感しています。

ひとりで現場に出た感想は?
将来はどんな水先人になりたい?

最終的には経験を積んで一級水先人まで昇級したいと思っています。そのためには、日々の業務を安全かつ確実に遂行し、その中で自分の技術の向上を図っていかなければなりません。また、英語でのコミュニケーションをとる機会が多いので、業務上の指示はもちろん、業務以外の会話もでき、若くても信頼される水先人になりたいと思っています。

操船の技術はもちろん、様々な知識や語学力も身につけて、どのような状況でも船長から安心して仕事を任せられるような水先人になりたいです。そのためにも、今は多くの経験を積み、知識を身につけたい。そして、まずは一級水先人の免許を無事に取得できるよう、毎日の業務を着実にこなし、努力していきたいと思います。

将来はどんな水先人になりたい?
これから水先人を目指す方へ

誰もが幼少の頃、運転士や操縦士に憧れた経験があると思いますが、もし今でもその気持ちがあるなら、この仕事は最高にやりがいのある仕事といえるでしょう。20代でこの仕事に就けるチャンスがあることは、とても恵まれた環境だと思います。ただし、全力で取り組まなければ水先人にはなれません。がんばってください。

大きなプレッシャーを乗り越えて業務を終えた際の達成感には、計り知れないものがあると実感しています。三級水先人を目指す方には、自分の意志をぶれさせずその道を邁進してほしいと思います。

これから水先人を目指す方へ

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